【
タツノオトシゴの病気と対処方法
】
病名 【 転覆病 】
症状
【 原 因
】
タツノオトシゴに最も良くある病気で体が浮いてしまいます。
水面にプカプカういてしまう症状がでたらこの病気です。
主な原因は細菌感染により体内にガスがたまり発症します。交尾の失敗が
続きストレスや体力の消耗などが原因での発症がほとんどです。
主に春~夏場の高水温、ストレス、衰弱により発症、感染力高め
【 治療方法 】
単に空気が入っただけであれば水深10mmほどの深さの海にカゴか何にかに入れ沈めてあげれば治ります。しかし感染症の場合、また同じ症状がすぐに
出てしまいますので薬浴を試してみてください。
グリーンFゴールド、グリーンFゴールドリキッド、パラザンD、エルバージュによる薬浴などが効果的です。
完治はとても難しく治療には手間と時間がかかります。
病名 【
エロモナス感染症
】
症状
【 原 因
】
ポップアイ、口ぐされ、ヒレぐされなど症状は様々で体色が薄くなりじっと
していることが多く餌を食べなくなる。
ひどくなると口が溶けて両目が腐り落ちてしまう事があるので早めの
対処が必要です。
エロモナスは水槽内や魚体内にも生息する常在菌で
水質悪化(亜硝酸値の上昇)などにより異常発生した時に
発症。
魚のストレスや体力の消耗にも大きく関わる。
【 治療方法 】
水換えや環境の改善、濾過を大きくしてみたり飼育数を減らしてみる。グリーンFゴールド、グリーンFゴールドリキッド、パラザンDなどによる薬浴が
効果的です。 また、ホルマリンによる治療も可能
二次感染の恐れが非常に強く他の病気も併発するので注意が必要です。
ヨコエビによる呼吸困難
症状
【 原 因
】
生餌のヨコエビなどがエラに入り込みいきなり暴れだしたり、岩に顔をこすり
付けたりする症状。
餌となる活餌のヨコエビを大量投入すると起こる症状です。そのままに
して置くと傷ができたり呼吸困難により死亡する事もありますので
ヨコエビの入れすぎには注意が必要です。
【 治療方法 】
ヨコエビは必ずストックをして、毎日適量のヨコエビを入れるようにする。
さほど気にすることはない症状ですが二次感染や突然死になりかねないので気をつける必要がある。
病名 【 phショック 】
症状
【 原 因
】
生体を購入してから一週間前後で突然呼吸が荒くなり
もがきながら死んでしまう症状。
生体購入時の水合わせ不足がほとんどの原因です。
病気というよりも
飼い主の無責任さが原因
ですので
心してご自分の水槽に迎えて上げて下さい。
【 治療方法 】
タツノオトシゴに関わらず魚をいきなり水槽に入れても元気に泳いでくれます。しかしphショックは安心したころにやって来ます。
今まで元気に泳いでいたのに突然死んでしまったとか良くある話です。
これは生態に原因があるのではなく明らかに飼い主の責任です。 自分が思っているより水合わせは重要で時間のかかる物だと理解してください。
ちなみに当店では最低でも40分くらいは点滴のように少しずつ少しずつ水合わせをしております。 時間のかけ過ぎも逆効果です