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タツノオトシゴが抱卵して幼魚が生まれてから飼育環境を整えていたらまず全滅してしまいますので抱卵を確認したら準備に取り掛かりましょう。 |
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必要な物は最低限の物で30cm以上の幼魚用水槽、餌の吸い込みを防ぐ為と水流を弱くするため、エアリフト式の底面ろ過、サンゴ砂、止まり木になる海藻や |
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ヨコエビやプランクトン類が隠れる海藻各種 ※ なるべく水槽は水が出来上がった状態がベストです。 |
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無事にオスが出産を終え、いよいよ稚魚の飼育です。 まず初めに頭に入れておいて欲しい事はタツノオトシゴは卵ではなくオスがお腹の袋で幼魚になるまで |
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育てて出産すると言うことです。 泳ぎが得意ではなく外敵が多いタツノオトシゴ類が厳しい自然界で生きていくために進化した独自の繁殖方法が人工的に |
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作られた海(水槽)中では逆に仇になってしまいます。それはなぜかと言うと・・・幼魚で出産して得する事と言えば泳ぎが得意でないタツノオトシゴは卵を守る |
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ことが出来ないので幼魚で出産すれば生存率が高くなります。 生まれてすぐに海に飛び出し泳ぐ力もあり、自然界ではとても合理的ですばらしい進化と言え
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るでしょう。 じゅあ、水槽内ならもっと外敵が少ないから良いんじゃない?確かにそうです。 しかし問題になるのは稚魚が生まれてから食べる餌です。 |
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卵から生まれる魚は生まれた時にお腹に栄養を蓄えた袋(さいのう)を持っていますがタツの幼魚はオスの体の中でこれを消費し成長して出てきます。
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栄養吸収が悪いタツノオトシゴの幼魚は生まれてすぐに餌を食べなければ死んでしまいます。 少なくとも生まれる前に幼魚が捕食できる生餌を用意しなけれ |
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ばいけません。慌てて餌を探しに行くと、おそらくショップではブラインシュリンプの幼生で良いと言われるでしょう。 でも間違いです・・・ |
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これはショップで用意できる幼魚の餌がそれしか無いからです。 ブラインシュリンプの幼生がダメだとは決して言いません、ただブラインシュリンプの幼生は24 |
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時間後には栄養素もほとんど無くなってしまいますし、もともと厳しい環境で生活する為、低エネルギーで生息できる生き物ですのでマックスの状態でも栄養豊 |
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富な海で育つプランクトン類に比べ著しく劣っている事は明白です。 これらについては賛否両論ですが実際の飼育経験から見ても上記が正解だと思います。 |
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なるべく育った環境の物、タツノオトシゴの種類にあった物を与える事が理想です。 タツの種類については下記で説明いたします。 |
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定着性の個体 ( 定着する餌を好んで捕食 )
幼魚は比較的大きめでヨコエビなどを主食とする |
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タツノオトシゴ、イバラタツ、ショートヘッド・シーホース、ポットベリーシーホースなど
これらの個体は定着特性の為、ヨコエビなどで飼育がメインです。
幼魚も飼育しやすい個体です。 |
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浮遊性の個体 ( 浮遊してい餌を好んで捕食 )
幼魚は非常に小さくワムシやコペを主食とする |
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オオウミウマ、クロミウマ、タカクラタツ、モルッカン・シーホース、サンゴタツなど
これらの個体は定着性とは違い浮遊特性の為、比較的広い水槽が必要です。幼魚が非常に小さく
定着しない為ワムシやコペポーダを常に水槽内に入れておく必要があります。 |
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タツノオトシゴの親のサイズ、種類にもより生まれてくる幼魚のサイズも違うので一概には言えませんが幼魚が小さい場合初期段階の餌は2次培養したワムシ |
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やコペポーダを一週間くらい絶えず豊富にあたえます。 ある程度大きいサイズの幼魚の場合はライブコペポーダを2ヶ月ほどあたえ成長させて行きます。 |
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その後タツの種類によってヨコエビの極小サイズやイサザの幼生をあたえて成長させて行くのが1番ベストな方法です。 |
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※ 水槽は必ず別水槽で飼育し幼魚がつかまりやすいように海藻は沢山入れてお着ましょう。 |
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タツの幼魚が生まれ3cm位までは成長するけど 全滅してしまった、知らない間に幼魚がいなくなったなど良く聞く話ですが、このケースはほとんどの場合 |
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初期段階に不飽和脂肪酸の摂取量が足らないか、明らかに餌不足です。
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ワムシも不飽和脂肪酸はそれほど多くは含まれていませんが幼魚が口に出来るサイズで添加剤等で比較的簡単に培養、栄養強化できるので使用します。 |
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あくまでも極小サイズのヨコエビやイサザアミを捕食できるサイズまでの非常食です。ヨコエビも購入してそのまま全てを投入するのでは無くストックする場合は |
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水槽に餌となるホンダワラ、アオサ、アマモを入れ栄養抜群のヨコエビにしてから幼魚に与えるのが理想的です。 |
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正直、タツノオトシゴの幼魚飼育は一般の魚類より難しく莫大なお金もかかります。しかし、繁殖の良いところは大きくなる楽しみと冷凍の餌や人工の餌で |
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飼育できる個体を作れるところでしょうか。 もし、幼魚が生まれたらチャレンジしてみてください。 |
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ちっちゃなタツはとても可愛いですよ。 ※ その他詳しい種類別の飼育方法は各タツノオトシゴページにて更新して行きますのでご参考にしてください。 |
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